• 2025/02/22 掲載

アングル:英中銀に難しい政策判断迫る、経済指標まちまち

ロイター

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William Schomberg

[ロンドン 21日 ロイター] - 英経済に関して、方向感を欠く指標が相次いで発表された。金融政策運営を担うイングランド銀行(英中央銀行)は、雇用減少のリスクが大きいのか、高水準のインフレが継続するのか、判断が難しい状況に直面している。

21日に発表された2月の英総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は1月から小幅低下した。雇用指数は43.5と低下が顕著で、新型コロナウイルス禍の期間を除くと2007─08年の金融危機以来、最低となった。リーブス財務相が発表した最低賃金の引き上げや国民保険料の負担増大を控え、企業側の消極的な姿勢が示された。

他の複数の調査でも人員削減や、退職者の補充を行わない企業の態度が明らかになる中、英求人雇用連盟(REC)が21日公表した1月の求人件数は、7カ月ぶりに増加した。

一方で、インフレの兆候も示されている。18日に公表された指標では、英国の賃金が24年第4・四半期に伸びが加速したほか、25年1月のインフレ率が予想を上回った。21日発表の1月の小売売上高(数量ベース)は24年8月以来となる前月比でプラスを確保した。

ただ、2月の消費者信頼感指数はわずかな改善にとどまり、依然として弱含んでいる。

イングランド銀は、25年の成長見通しを0.75%に下方修正した。インフレ率は25年第3・四半期に3.7%程度まで上昇し、ピークに達すると見込んでいる。

21日に公表された1月の財政収支では黒字額が予想を下回り、リーブス氏の財政目標達成にとって逆風となる可能性もある。

こうした経済状況を踏まえ、イングランド銀は次回の利下げについて慎重に判断すると示唆している。ナットウエスト・マーケッツのグローバル経済部門責任者、ロス・ウォーカー氏は「これらはイングランド銀が抱える政策上のジレンマと、スタグフレーションの可能性を示している」と指摘した。

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