- 2025/02/21 掲載
米経済に「スタグフレーション」リスク=セントルイス連銀総裁
[ワシントン 20日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は20日、このところの経済指標でインフレ期待の上昇傾向が示されているとし、景気停滞と物価上昇が同時に起きるスタグフレーションに米経済が陥るリスクを指摘した。
成長鈍化と高インフレが同時に起これば、連邦準備理事会(FRB)は雇用と物価を巡る二重の責務を達成する上でジレンマに直面し、難しい舵取りを迫られる。
ムサレム氏はニューヨークのエコノミック・クラブでの講演で、このところの経済指標でインフレ期待の上昇傾向が示されていることで、FRBは一段と制約的な金融政策を迫られる可能性があると指摘。
インフレ率は最終的に目標とする2%に収束するとの見方を示しながらも、インフレ期待の短期的な指標は過去3カ月間で顕著に上昇していると指摘。インフレ率が現在の水準にとどまったり、インフレ期待が上昇したりすれば「基本シナリオと比べて、一段と制約的な金融政策が適切になる可能性がある」と述べた。
ただ、年内の金融政策の見通しについて具体的な言及はしなかった。
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