- 2025/02/20 掲載
独産業界、米自動車関税は「挑発行為」と非難
独自動車工業会(VDA)のミュラー会長は「関税導入は誤った手段だ。貿易戦争が勃発し、世界経済に悪影響が及ぶリスクが高い」と懸念を表明した。
独商工会議所連合会(DIHK)で外国貿易を担当するトライアー部長も、「すでに厳しい状況にある」自動車産業に大きな打撃を与えると指摘。「保護主義は解決策にならず、米国と欧州の経済成長を阻害するだけだ」と批判した。
VDAとDIHKの統計によると、ドイツの自動車輸出は米国が全体の13%を占める。また、独自動車メーカーやサプライヤーが米国内で抱える従業員数は13万8000人にも及ぶ。
自動車業界幹部はEUに対し、米国から輸入する自動車に対する関税を現行の10%から引き下げ、米国が課している自動車関税と同等の2.5%とするよう提案している。一方、米国はピックアップトラックには25%の関税を課している。
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