- 2025/02/20 掲載
中国人民銀、最優遇貸出金利据え置き 予想通り
[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を据え置いた。当局が金融・通貨の安定を優先し、金融緩和を緩やかに進めようとしていることが示された。
1年物LPRは3.1%、5年物LPRは3.6%にそれぞれ据え置いた。
ロイターが市場参加者30人を対象に今週実施した調査では、全員が据え置きを予想していた。
中国の新規・既存融資は主に1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響する。
東方金誠のチーフマクロアナリスト、王青氏は、商業銀行の純利ざや圧力を緩和するため、当局は緩やかな預金金利引き下げを誘導し、銀行資本の補充を加速させそうだと指摘。「米利下げペースの変更や人民元相場の変動が人民銀の適度な金融緩和政策の実施に大きな影響を与えることはないだろう」と述べた。
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