- 2025/02/12 掲載
関電、使用済み燃料のフランス搬出を倍増=13日、福井県に説明
関西電力は12日、原発から出る使用済み核燃料をフランスへ搬出する量について、従来計画の約200トンから2倍の約400トンに増やすと発表した。使用済み燃料がたまり続ける中、主な搬出先と見込んでいた日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)の完成が延期され、原発の運転継続には貯蔵容量の余地を確保する必要があった。関電は13日、原発が立地する福井県に搬出方針をまとめた工程表の見直し案を説明し、理解を求める。
関電の原発は、廃炉が決まった分を除く全7基が再稼働し、使用済み燃料は貯蔵容量の約9割に達している。約400トンは7基が約3年稼働した場合の発生量に相当する。
関電は2023年、再処理工場を軸とする工程表を示したが、完成延期により見直しを余儀なくされた。昨年9月には、県外搬出を求める福井県の理解が得られる見直し案を今年度中に示せなければ、原発3基を停止すると表明していた。
【時事通信社】
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