大阪を地盤とする内藤証券（大阪市）は２７日、基本給を底上げするベースアップ（ベア）を４月に実施すると発表した。このうち大卒新入社員の初任給は、昨年４月入社より４万３０００円高い月３０万円とする。待遇を改善し優秀な人材の確保を目指す。

好調な業績を受けて全従業員約４２０人を対象にベアを実施し、昨年４月と比べ平均１２．８％賃金を引き上げる。同社がこの規模の賃上げを行うのは初めてという。昨年１０月にもベアを実施しており、その時点からの引き上げ率は６．２％となる。

証券業界では、大和証券グループ本社や岡三証券グループが初任給を３０万円台とすることを明らかにしている。人材獲得競争が激しくなる中、地場証券にもこうした動きが波及してきた。

【時事通信社】