Ami Miyazaki

［東京　２４日　ロイター］ - 橘慶一郎官房副長官は２４日午後の会見で、日銀が利上げを決定したことについて、現在、植田和男総裁が会見で背景などを説明中でありコメントは差し控えるとした上で、政府としては「日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、２％の物価目標の持続的・安定的な実現に向けて適切な金融政策運営を行うことを期待したい」と述べた。

同日公表された１２月全国消費者物価指数（生鮮食品を除く総合指数、コアＣＰＩ）は、前年比３．０％上昇と前月から伸びが加速した。物価高への政府の対応について副長官は「賃金上昇が物価上昇を安定的に上回る経済の実現に向け、賃上げ環境の整備などに取り組んでいく」と述べた。さらに、そうした経済を実現するまでの間、賃上げの恩恵を受けにくい人々に、きめ細かく給付金や地方交付金などを講じる、とした。

国会で石破茂首相が同日行った施政方針演説を受け、予算成立に向けた取り組みを聞かれ、副長官は「通常国会においても、引き続き政府の取り組みを丁寧に説明し国会審議に誠実に対応したい」と答えた。