氷見野良三日銀副総裁は１４日、横浜市内で講演し、２３、２４両日に開く金融政策決定会合について「利上げを行うかどうか政策委員の間で議論し、判断したい」と語った。経済・物価動向は「おおむね見通しに沿って進んでいる」と指摘。「見通しが今後も実現していくとすれば、今後も政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と述べた。

日銀が利上げ判断で重視している今年の春闘での賃上げに関しては、人手不足や最低賃金の引き上げなどを背景に「２０２４年度に続いて強い結果を期待できるのでは」と強調した。

【時事通信社】 〔写真説明〕氷見野良三日銀副総裁＝２０２４年７月、東京都千代田区