［パリ　８日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は８日、インフレが夏までに抑制されれば、ＥＣＢの金利はそれまでに経済成長の足かせとならない中立水準に達するとの見通しを示した。

ビルロワ氏は仏中銀の新年の講演で、ユーロ圏２０カ国のインフレ率が昨年、ＥＣＢが目標とする２％に向けて緩和傾向にあったものの、１２月には２．４％と、１１月の２．２％から伸びが加速したことについて、ほぼ予想通りだったと述べた。

その上で「われわれの予想通り、向こう数四半期でインフレ鈍化が確認されれば、夏までにペースの鈍化なく中立金利に向かうと考えるのが常識的だろう」と述べた。

ＥＣＢ理事会は中立金利の推定値を公表していないが、インフレ調整後で名目２％前後となっている。