- 2025/01/06 掲載
ユーロ圏労働市場、異例の底堅さ終了か ECB報告
ただ、労働市場が劇的に悪化することはないとの見通しも示した。
ユーロ圏の失業率は過去最低の6.3%。ユーロ圏経済は過去1年、停滞が続いているが、企業は人員の採用を続けており、一部で不可解な現象との声が出ていた。
ECBによると、雇用は通常、実質域内総生産(GDP)伸び率の半分程度のペースで増加するが、22年以降の雇用拡大ペースはGDP伸び率を上回っている。
ECBはこうした状態は「異例」だとし「企業は利益率が上昇しているため、売上高の減少にもかかわらず、通常より長く人員を維持することができた」と述べた。
ただ、足元では実質賃金が上昇し、過去のトレンドに迫りつつある。一方で重要な投入コストであるエネルギー価格が安定しているため、GDPと雇用の乖離が縮小しているという。
「労働者の囲い込みは2022年第3・四半期にピークに達したが、企業が従業員を維持する能力や意欲は現在、徐々に低下している」とし「ユーロ圏の労働市場は、GDPとの過去の相関関係に再び近づいていくことが予想される」との見方を示した。
ただ、労働市場が今後劇的に悪化することはないとも指摘し「失業率は今後数四半期、低水準を維持する見通しだ。全体としては今後の労働市場が比較的安定することが調査データで示されている」と述べた。
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