- 2025/01/05 掲載
FRB高官、インフレ抑制と雇用維持のバランス必要と認識
[4日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事とサンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は4日、インフレ抑制に向けたFRBの取り組みはまだ終わっていないとの認識を示す一方で、労働市場に打撃を与えることは避けたい意向を示した。今年利下げペースを落とそうとする中で微妙なバランスを取る必要があるとの認識を示した。
FRBが重視するインフレ指標は11月は2.4%でかつてから鈍化したがFRBの2%目標をなお上回っている。FRBは昨年12月、インフレ目標への到達ペースが従来の想定より鈍いと予想した。
クーグラー理事は、サンフランシスコで開催されたアメリカ経済学会年次総会のパネルで「まだそこ(目標)に到達していないことを十分に認識している」とした上で「失業率が急激に上昇せず、現状を維持することを望んでいる」と述べた。
11月の失業率は4.2%。クーグラー、デイリー両氏は物価安定と並ぶ目標の最大雇用を達成しているとみている。
デイリー氏は同じパネルで「現時点では、労働市場のさらなる鈍化は見たくない。月によってやや変動があるかもしれないが、労働市場のさらなる鈍化は想定していない」と述べた。
トランプ次期政権の関税や減税などの経済政策の潜在的影響に関する質問は出なかった。
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