- 2024/12/26 掲載
DIC、川村記念美術館の都内移転を検討 美術品売却も
[東京 26日 ロイター] - DICは26日、存続を求める署名運動などが起きていた川村記念美術館(千葉県佐倉市)について、東京都内に適切な移転候補先を見つけ、同社の保有作品を4分の1程度に縮小することなどを含む美術館の運営方針を決めたと発表した。
DICは8月末、美術館運営を巡って資本効率の面で必ずしも有効活用されていないとして、運営中止の可能性も排除せず検討する姿勢を示していた。その結果、「適切な規模と場所で美術館運営を継続することが好ましい貢献活動」との結論に至り、運営負担の在り方を変更し、移転後の収支を改善する方針を決定した。美術品の売却も進め、売却による収入は株主還元や成長投資、美術館の関連費用に充てる方針。
佐倉市の現美術館は25年4月から休館し、地域住民による庭園や周辺施設の継続的利用などの可能性を市と協議していくという。
川村記念美術館は1990年に開館し、20世紀美術を中心とするコレクションで知られる。DICは土地・建物のほか、簿価ベースで総額112億円の資産価値のある作品群を保有している。
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