- 2024/12/26 掲載
世銀、中国GDP予測を上方修正 24年4.9%・25年4.5%
[26日 ロイター] - 世界銀行は26日、2024年と25年の中国の国内総生産(GDP)成長率予測を引き上げたと発表した。最近の景気支援措置と短期的な輸出の底堅さを反映した。
ただ、家計と企業の信頼感低迷や不動産部門の逆風が来年も経済成長の重しになると警告した。
24年の成長率は4.9%と、6月時点の予想の4.8%から上方修正した。25年は4.5%とし、4.1%から引き上げた。
世銀の中国担当ディレクター、マラ・ウォリック氏は「持続的な回復の実現には、不動産部門の課題への対処、社会のセイフティーネット強化、地方政府の財政改善が不可欠になるだろう」と指摘。「短期的な景気支援と長期的な構造改革のバランスを取ることが重要だ」と述べた。
世銀は家計所得の伸び悩みと住宅価格下落による負の資産効果が25年にかけて消費の重しになるとの見方も示した。
中国の中産階級は10年代以降に大幅に拡大し、21年には人口の32%を占めたが、世銀の推計では約55%が依然「経済的に不安定」で、機会の創出が必要という。
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