- 2024/12/25 掲載
午前の日経平均は小幅続落、薄商いの中で買い材料なくもみ合い
朝方こそ、米株高を好感して日経平均は反発して始まったが、市場参加者が少ないことで上値を追うことなく、その後は目立った動きもなく小幅安の水準で推移した。
閑散相場を象徴したのが半導体関連株で、前日にフィラデルフィア半導体指数(SOX)が前日比1.07%上昇したにもかかわらず、連動する動きとはならず、一時は主要関連銘柄がマイナスとなった。「日本の半導体関連株に悪材料が出たというのではなく、内外機関投資家が不在の状態であるため買いが入らない」(国内証券・ストラテジスト)という。
市場関係者の間からは「国内で独自材料であれば、日本株も動きが出るだろうが、そうした雰囲気は感じられない。機関投資家が不在となる中で、当面は見送り商状が続きそうだ」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.62%安の2710.25ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5474億4200万円だった。
東証33業種では、値上がりは機械や空運、パルプ・紙など17業種、値下がりは保険や銀行、水産・農林など16業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが323銘柄(19%)、値下がりは1253銘柄(76%)、変わらずは67銘柄(4%)だった。
個別では、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループなどが軟調になったほか、ホンダが小甘い。半面、日産自動車が大幅高で、アドバンテストなど半導体関連株の一角が小じっかり。ソフトバンクグループが堅調に推移した。
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