- 2024/12/24 掲載
米高級百貨店ノードストローム、総額62億5000万ドルで非公開化
[23日 ロイター] - 米高級百貨店のノードストロームは23日、創業家とメキシコの百貨店、リバプールが総額約62億5000万ドル相当で同社株を買収し、非公開化すると発表した。買収完了は2025年上半期の予定。
ノードストロームや競合百貨店のメイシーズなどは近年売り上げが不振で株価が低迷している中で、魅力的な買収ターゲットになっている。関係筋によれば、創業家のノードストローム一族は、2015年以降に約70%下落した株価が市場で過小評価されていると考え、非公開化を望んだ。創業家は株式の過半数を所有することになり、上場時には必要な一般株主に対する財務状況の公開をせずに収益力を強化できるチャンスが生まれる。
非公開化に伴い、創業家とリバプールは保有していないノードストローム株を1株当たり24.25ドルで買い付ける。この取引額は約40億ドル相当となる。
ノードストロームの23日の株価は前週末比で1.6%下落した。
LSEGがまとめたデータによると、23日に非公開化が発表される前のノードストロームの株価収益率(PER)は12.20で、百貨店業界の中央値の20.5を大きく下回っていた。過去3年間の営業利益率は平均で3.7%と、百貨店業界の中央値を下回っている。
ノードストロームは2018年、創業家から今回を上回る84億ドルでの買収を提案されたものの拒否していた。
ロイターは今年3月、創業家がノードストロームの非公開化を目指していると報じていた。
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