- 2024/12/24 掲載
NY外為市場=ドル上昇、来年の金融政策の道筋に乖離 ユーロ・円は下落
主要通貨に対するドル指数は終盤の取引で0.24%高の108.05と、2年ぶり高値近辺で推移した。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「足元、ドルにとって金融政策の乖(かい)離が鍵だ」と指摘。市場が米連邦準備理事会(FRB)よりもハト派的とならなければ、ドルの下落は始まらないと予想し、年明けに発表される米雇用統計が低調となれば、それが引き金となる可能性があるという見方を示した。
米議会が21日未明、来年3月半ばまでのつなぎ予算案を賛成多数で可決し、政府機関の一部閉鎖が回避される運びとなったことも、市場心理を支えた。
23日発表された米指標は強弱まちまち。11月の航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注は前月比0.7%増。機械や電気製品への需要が好調で、前月の0.1%減からプラスに転じた。
一方、12月の米CB消費者信頼感指数は104.7と、前月から低下し、市場予想の113.3を下回った。
金融市場が見込む来年のFRBの利下げ幅は33ベーシスポイント(bp)。フェドウォッチによると、5月会合まで、追加利下げの確率が50%を超える会合はない。
ユーロ/ドルは0.2%安の1.0408ドル。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏がECBの中期インフレ目標達成に「非常に近づいている」との認識を示した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が23日インタビューを公表した。
ドル/円は0.43%高の157.08円。
ドル高に加え、日銀が18―19日の金融政策決定会合で政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25%程度で据え置くことを決め、植田和男総裁が次の利上げ判断に至るには「もう1ノッチ(段階)ほしい」と話したことが引き続き材料視されている。
ドル/円 NY午後4時 157.14/157.1
5
始値 156.84
高値 157.29
安値 156.85
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0405/1.040
7
始値 1.0399
高値 1.0417
安値 1.0385
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