- 2024/12/13 掲載
米金融幹部、25年は利下げで現金が資本市場にシフトと予想
ブラックロックのロブ・ゴールドスタイン最高執行責任者(COO)は10日に「現在の現金と銀行預金、マネーマーケットの量は衝撃的だ」と発言し、「公開資本市場とプライベート資本市場の両方に資金が入る」との見通しを示した。
フェデラルファンド(FF)金利に連動する先物は、投資家が25年12月までに85ベーシスポイント(bp)の利下げを織り込んでいることを示している。11日に発表された米消費者物価指数(CPI)の結果を受けてFRBが来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めるとの見方が強まり、米株式市場は過去最高を更新した。
ラッセル・インベストメントのグローバル最高投資責任者(CIO)のケイト・エルヒロー氏は、現金の保有者にとっては「ある段階で機会費用が発生する」と言及。現金より高い金利が得られる可能性があるため、現金保有より好ましいと思われる投資として証券化資産を例示した。
UBSグローバル・ウエルス・マネジメントのストラテジストが10年間追跡調査したところ、株式を保有した場合のリターンは全期間の86%、債券のリターンも85%で現金を上回った。
バークレイズで債券資本市場のグローバルヘッドを務めるメーガン・グレイパー氏は、短期債利回りが長期債利回りを下回った場合、FRBの利下げが現金市場の投資家を長期債へ移行させる可能性があるとして「(動くのは)相当な量の現金になる」と指摘した。
一方、市場が期待する規模の利下げが可能になるほどインフレが緩和する保証はほとんどない。11月のCPIは市場予想通りだったものの、インフレ率鈍化のペースが停滞していることを示した。
多くの投資家は金利が過去10年間と比べて高止まりすると予想しており、現金保有の長期的な魅力を高めている。
ブラックロックのゴールドスタイン氏は「数年前には想像もできなかったようなリターンを現金で得ることができるというのは満足感を得られることだと思うような気もする」と理解も示した。
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