- 2024/12/12 掲載
NY市場サマリー(11日)ナスダック2万突破、ドル・利回り上昇
11月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇し、伸びは前月の2.6%から加速した。ただ労働市場の鎮静化と家賃の伸び鈍化を背景に、来週のFOMCでの利下げ実施に妨げとなる可能性は低い。
主要通貨に対するドル指数は0.329%高の106.7となった。
ドルは対中国人民元 で0.3%高の7.2825元となった
ドル/円は0.44%高の152.63円となった。米ブルームバーグは11日、日銀が追加利上げを急ぐ状況にはないと認識していると報じた。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが上昇した。11日に実施された10年債入札は堅調な需要を集めた。また、11月の米財政赤字が3670億ドルに拡大したことで、長期債務を巡る懸念が広がった。
朝方発表された米消費者物価指数(CPI)を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で0.25%利下げを実施するとの観測が強まる中、利回りは低下する場面もあった。
総額390億ドルの米10年債入札では、最高落札利回りが4.235%と、入札前の水準を1ベーシスポイント(bp)超下回った。応札倍率は2.7倍で、少なくとも2022年3月以来の高水準となった。
終盤の取引で、指標となる10年債利回りは5bp上昇し4.271%。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> S&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。テクノロジー株が買われ、ナスダックは初めて2万ポイントを突破した。この日発表された11月の消費者物価指数(CPI)を受け、来週の利下げ観測が高まった。
ダウ工業株30種は下落。議員らが医療保険会社の利益を圧迫するとみられる法案を提出したことを受けて同セクターが売られ、ダウの重しとなった。
CPIは7カ月ぶりの大幅な伸びを記録したものの、市場予想と一致した。
電気自動車(EV)大手テスラは6%近く値上がりし、史上最高値を更新。大統領選後の上昇基調が続いた。
半導体大手エヌビディアや、アルファベット、アマゾン・ドット・コムなど他の大型グロース(成長)株も買われ、1.2─5.5%高となった。アップルは0.5%下落した。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 不安定な国際情勢を背景に安全資産に対する需要が旺盛となり、4営業日続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比38.30ドル(1.41%)高の1オンス=2756.70ドル。10月30日以来、約1カ月半ぶりの高値を付けた。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 欧州連合(EU)による対ロシア追加制裁合意を背景に買いが膨らみ、3日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月1月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.70ドル(2.48%)高の1バレル=70.29ドルと、11月下旬以来約3週間ぶりの高値水準となった。2月物は1.60ドル高の69.87ドル。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 152.45/152.46
始値 152.55
高値 152.71
安値 151.93
ユーロ/ドル NY終値 1.0494/1.0497
始値 1.0502
高値 1.0537
安値 1.0481
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時04分 100*08.50 4.4836%
前営業日終値 101*17.00 4.4070%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.50 4.2750%
前営業日終値 100*07.50 4.2210%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*30.00 4.1388%
前営業日終値 100*04.00 4.0970%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*05.50 4.1574%
前営業日終値 100*06.00 4.1490%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 44148.56 -99.27 -0.22
前営業日終値 44247.83
ナスダック総合 20034.89 +347.65 +1.77
前営業日終値 19687.24
S&P総合500種 6084.19 +49.28 +0.82
前営業日終値 6034.91
COMEX金 2月限 2756.7 +38.3
前営業日終値 2718.4
COMEX銀 3月限 3296.7 +22.0
前営業日終値 3274.7
北海ブレント 2月限 73.52 +1.33
前営業日終値 72.19
米WTI先物 1月限 70.29 +1.70
前営業日終値 68.59
CRB商品指数 293.6753 +3.2066
前営業日終値 290.4687
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