- 2024/12/12 掲載
午前の日経平均は続伸、米ハイテク株高が支援 一時4万円回復
日経平均は477円高で寄り付いた後も徐々に上値を伸ばし、一時719円高の4万0091円55銭に上昇した。直近の上値めどとみられた3万9500円を寄り付きから上回り、上昇に弾みがついた。
11月の米消費者物価指数(CPI)を受けて12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が強まり、株式市場でナスダック総合が史上初の2万ポイントをつける上昇となったことが好感された。日銀の12月利上げへの思惑が後退する中でドル/円が152円台に上昇したことも、投資家心理を支援した。
ただ、日経平均の4万円台の滞留時間は短く、前場の終盤にかけては戻り待ちや利益確定の売りに押されて伸び悩んだ。12月FOMCでの利下げや、日銀の12月会合での利上げ見送りはもともと織り込みが進んでいたこともあり「想定内の動きといえ、イベント通過後にあく抜け感が出る可能性もある」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との見方も聞かれた。
TOPIXは1.03%高の2777.55ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆2569億2400万円だった。東証33業種では、値上がりはサービスや石油・石炭製品、非鉄金属など32業種、値下がりは鉄鋼の1業種だった。
アドバンテストやフジクラが堅調だったほか、ファーストリテイリングはしっかり。一方、セブン&アイHLDG、コナミグループはさえない。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1217銘柄(74%)、値下がりは358銘柄(21%)、変わらずは67銘柄(4%)だった。
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