• 2024/12/12 掲載

日経平均2カ月ぶり4万円、日米ハト派織り込みが押し上げ

ロイター

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Noriyuki Hirata

[東京 12日 ロイター] - 12日の東京市場で日経平均は取引時間中として約2カ月ぶりに4万円の大台を回復した。日米の金融政策を巡るハト派織り込みが進んだことが背景にあり、日経平均は高値圏での越年への思惑も浮上してきた。

このところ足踏みとなっていた3万9500円を寄り付きから上抜け、上昇に弾みがついた。東証プライム市場の値上がり銘柄数は全体の約8割、業種別では鉄鋼を除く32業種が上昇しており、幅広く買われている。

市場では、日米の中央銀行の政策を巡るハト派的な材料があったとして「リスクオンのムードが出てきた」(野村アセットマネジメントの石黒英之シニア・ストラテジスト)との声が聞かれる。

株高を促したのは、米国市場でのハイテク株高と為替の円安だ。米国株式市場ではS&P総合500種とナスダック総合が上昇。ハイテク株比率の高いナスダックは初めて2万ポイントを突破した。11月消費者物価指数(CPI)が7カ月ぶりの大幅な伸びだったが市場予想と一致し、12月の利下げ観測が高まった。

国内のハイテク株にも買いが波及し、東京エレクトロンやアドバンテスト、ソフトバンクグループといった日経平均への寄与度の高い銘柄群の上昇が目立つ。

前日の夕方には、日銀が利上げを急がないとブルームバーグが報じる中、ドル/円は約2週間ぶりに152円を回復。トヨタ自動車など輸出関連株を中心に支援材料となっている。

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