- 2024/12/07 掲載
米シカゴ連銀総裁、来年末までの中立金利水準到達に期待
グールズビー総裁は記者団に対し、経済に中立的な影響を及ぼす金利水準に近づけるよう「状況が引き続き進展することを期待している」と強調。
中立金利の見通しについては明言を避けたものの、現行の政策金利4.5─4.75%を大きく下回る3%近辺の水準は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)でFRB当局者が終着点として予測した中央値とほぼ同じであり、「私には非常識には思えない」と述べた。
経済は完全雇用かそれに近い状態にあり、FRBの2%のインフレ目標に向けて前進すると予想していると述べた。
現時点では、インフレが予想外に急上昇するか、雇用市場が予想外に引き締まるかしない限り、FRBを別の方向に導くことはできないとも述べた。
米労働省が6日発表した11月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は22万7000人増と、市場予想の20万人増を上回り、小幅な伸びにとどまっていた10月から急回復した。
一方、失業率は4.2%に上昇した。労働市場の減速を示唆し、月内の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを正当化する可能性がある。
グールズビー総裁は、雇用市場は「よりバランスが取れており、より安定した状態にある」との見解を示した。
今後数カ月間にFRBが政策金利をどの程度の幅とペースで引き下げるかを巡り「緊密な会合を数回」開くと予想した。
グールズビー総裁は2025年のFOMCで投票権を持つ。
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