- 2024/12/06 掲載
ユーロ圏労働生産性、第3四半期も低迷 GDPは前期比+0.4%
1人当たりの生産性は前年同期比変わらず。労働時間当たりの生産性は前年同期比0.5%上昇と、域内総生産(GDP)伸び率の約半分だった。
特に新型コロナウイルス流行後は生産性が低迷しており、米国との間に大きな格差が存在する。
欧州は、高価格の輸入エネルギーに対する過度の依存、非効率な労働市場、細分化された規制、脱グローバルが進む中での輸出依存といった問題を抱える。
欧州中央銀行(ECB)は生産性の低迷で物価に上昇圧力がかかり、インフレ抑制が難しくなることを警戒している。
ユーロスタットが同時に発表した第3・四半期のユーロ圏GDP確報値は前期比0.4%増と、前回発表値から修正はなかった。前年同期比では0.9%増。
第3・四半期のユーロ圏の就業者数は前期比0.2%増。前回発表値から修正はなかった。
GDPは小幅に増加したものの、持続的な景気回復を示す兆しは見られない。製造業は不況に陥っており、輸出も低迷。投資は抑制されている。家計も消費を切り詰め、所得を貯蓄に回している。
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