- 2024/11/26 掲載
米、リビアンに条件付きで融資承認 ジョージア州にEV工場建設
[サンフランシスコ 25日 ロイター] - 米新興電気自動車(EV)メーカーのリビアンは25日、ジョージア州に工場を建設するため、米エネルギー省から最大66億ドルの融資を受けることを条件付きで承認されたと発表した。
融資はトランプ次期大統領の就任を前に承認された。トランプ氏はバイデン政権のEV優遇政策の多くを覆すとみられている。
ジョージア州の工場では、小型で比較的安価なスポーツ用多目的車(SUV)「R2」やクロスオーバー車「R3」などの将来発売する車両を製造する計画。操業開始予定は2028年。
リビアンは生産面の問題や部品不足に見舞われ、株価が今年約50%下落。コスト削減を進めており、今年、ジョージア州の工場建設を一時中止した。
RJ・スカリンジ最高経営責任者(CEO)は「今回の融資により、性能と手頃な価格の双方を重視した価格競争力のあるR2、R3の米国製造拠点をさらに積極的に拡大できる」と表明した。
エネルギー省から融資を受けるには、技術・法律・環境・財務面の一定の条件を満たす必要がある。
関係筋によると、同社は融資条件の一環で、ジョージア州工場の労組結成に向けた動きに積極的には反対しない方針。ただ、融資の承認で労組結成が保証されるわけではないという。
関係筋は、トランプ次期政権が発足する前に融資を完了させるため、同社がエネルギー省と協力すると述べた。
融資は政府の「先進技術自動車製造」融資プログラムの一環で、これまでにもテスラ、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)などに低コストの融資が行われている。
ジョージア州工場では2030年までに約7500人の従業員を雇用する予定。
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