• 2024/11/25 掲載

ECB、インフレ目標下振れリスクを注視=仏中銀総裁

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[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は22日、ECBは利下げで後手に回っていないが、インフレ目標をアンダーシュートし、不必要に成長を圧迫するリスクに注意する必要があると述べた。

ECBは今年既に3回の利下げを実施した。市場は来年6月まで毎会合、追加利下げが行われるとみており、そうなれば政策金利は2%、もしくはそれを下回る水準に低下する。

ただ、22日発表された11月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が弱い内容だったことを受け、ECBが緩和を加速させる必要があるとの見方も出ている。

ビルロワドガロー氏は「現時点でわれわれは後手に回っていない」とし、「欧州経済はソフトランディング(軟着陸)を達成しつつある」と述べた。

同時に、見通しにはリスクがあると認め、当局者は高金利が過度に長引かないようにする必要があると指摘。「インフレ目標下振れのリスクや経済活動を不必要に抑制する可能性を含め、リスクのバランスと対称性に細心の注意を払う」と述べた。

12月12日のECB理事会での25ベーシスポイント(bp)利下げはほぼ確実視されていたが、11月PMIを受け、市場は50bp利下げの確率を50%織り込んでいる。

ただ、今秋に1.7%で底を打ったユーロ圏インフレ率は、11月に再び2%を上回るとみられている。

ビルロワドガロー氏はインフレ率が目標の2%を持続的に達成すると自信を示し、ECBが9月に予想した2025年末より早期に達成できる可能性があるとの見方を示した。

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