- 2024/11/15 掲載
ヘッジファンド、トランプラリーに先立ち金融株の保有上積み
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米大統領選で共和党のトランプ前大統領が勝利して株価が上昇した「トランプラリー」に先立ち、ヘッジファンドのブリッジウォーター・アソシエイツ、コアチュー・マネジメント、D1キャピタル・パートナーズが2024年第3・四半期に金融株の保有を上積みしていたことが各社の有価証券報告書で明らかになった。各社は金融当局に提出した有価証券報告書「フォーム13F」で保有銘柄を明らかにした。
トランプ氏の勝利を受け、銀行業界への規制が緩和されるとの期待感が銀行株を押し上げた。米大型銀行を対象としたKBW銀行株指数は今年9月末から約17%上昇し、大統領選があった今月5日以降も12%弱上げた。
ブリッジウォーターは米金融大手のゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴ、BNY(旧バンク・オブ・ニューヨーク・メロン)、シティグループの保有を増やした。ドルベースで保有が最大だったのはウェルズ・ファーゴで、9月末時点で7960万ドル相当に達した。
ただ、これらの株を10月以降も保有していたかどうかは分かっていない。
D1キャピタルは9月30日にバンク・オブ・アメリカ株を1億7490万ドル相当購入した。
コアチューは米投資ファンドのKKRの株式を270万株(3億5500万ドル相当)、米プライベートエクイティ(PE)企業のブラックストーンを19万5969株(約3000万ドル相当)それぞれ新たに購入した。一方、交流サイト(SNS)「フェイスブック」を運営する米メタ・プラットフォームズと米半導体大手エヌビディアの保有株を大幅に減らした。
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