• 2024/11/15 掲載

GDP7─9 月期は2四半期連続プラス、年率0.9%増=内閣府

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Kentaro Sugiyama

[東京 15日 ロイター] - 内閣府が15日発表した2024年7─9月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質(季節調整値)が前期から0.2%増え、2四半期連続のプラスとなった。年率換算では0.9%増だった。

ロイターがまとめた民間調査機関14社の予測によると、7─9月期実質GDPの予測中央値は前期比0.2%増、年率換算で0.7%のプラス成長だった。

GDPの過半を占める個人消費は前期比0.9%増と、2四半期連続のプラス。個人消費とともに内需の柱となる企業の設備投資は同0.2%減と、2四半期ぶりのマイナスとなった。

民間住宅は0.1%減、公共投資は0.9%減でともに2四半期ぶりマイナスだった。

内需はプラス0.6%で2四半期連続プラス寄与。外需はマイナス0.4%で3四半期連続のマイナス寄与だった。

国内の総合的な物価動向を示すGDPデフレーター(原系列)は前年同期比2.5%上昇。上昇幅は23年7─9月期の5.3%をピークに縮小している。

雇用者報酬(実質)は前年同期比プラス0.9%と、2四半期連続プラスとなった。24年春闘における賃上げが徐々に実際の給与に反映されてきており、所得環境は改善している。

<10─12月期はプラス成長の見通し>

今のところ24年10―12月期の実質GDPはプラス成長となる見通し。日本経済研究センターが13日発表したESPフォーキャスト11月調査(回答期間10月30日─11月7日)によると、民間エコノミスト36人の予測平均は年率1.41%増となっている。

内閣府幹部は国内経済について「賃金と物価の好循環が目指していた方向に回り始めている」と指摘。一方、海外要因についてはトランプ次期米大統領の経済政策も含めて「要注意だ」としている。

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