• 2024/10/30 掲載

電気料金に東西格差=火力依存で2割高―東北電・東電

時事通信社

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


東京電力福島第1原発事故以来、原発を停止してきた東北電力と東電は、電源を火力発電に依存してきた。この結果、両社の電気料金は計11基の原発を再稼働した関西、九州両電力に比べ2割程度割高だ。料金の東西格差は産業立地などに影響を及ぼす可能性もあり、今回の東北電女川原発2号機(宮城県)の再稼働は「大きな節目」(武藤容治経済産業相)とみられている。

10月使用分の電気料金を見ると、標準的な家庭で東北電が8186円、東電は8260円と、関電や九州電と比べ1000円以上高くなっている。昨年6月に燃料費の高騰を受けて電力7社は値上げに踏み切ったが、関電、九州電など3社は据え置いた。原発再稼働によって火力の燃料費が抑えられたためだ。

一方、東北電と東電を合わせた電源構成は約8割が火力で、運転40年超の老朽火力も含まれる。トラブルで停止すれば、需給が不安定化するリスクもはらむ。武藤経産相は29日の閣議後記者会見で、データセンター新増設などによる今後の需要の伸びに対し、「電力供給構造は決して余裕がある状況ではない」と強調した。

ただ、原発再稼働がすぐに電気料金に反映されるわけではない。東北電によると、女川2号機再稼働で年間600億円規模のコスト削減が見込めるが、既に再稼働を前提に料金を設定し、値下げには慎重だ。

東電も柏崎刈羽7号機(新潟県)の再稼働を目指しているが、地元同意は得られていない。今月27日投開票の衆院選で、原発利用に慎重な立憲民主党が新潟県の5小選挙区の議席を独占したことにも「影響はゼロではない」(東電関係者)との声が出ている。

【時事通信社】

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます