- 2024/10/30 掲載
モノの米貿易赤字、9月は14.9%増 2年半ぶり高水準 輸入増で
これを受けて一部のエコノミストは第3・四半期の国内総生産(GDP)予測を引き下げた。ただ、輸入の急増は内需の堅調さを示している可能性が高く、貿易のGDPへの影響は小売在庫の増加により和らぐ可能性が高い。
第3・四半期のGDP速報値は30日に発表される。ロイターがまとめたエコノミスト予想は、第3・四半期のGDPは年率換算で前期比3.0%増と、第2・四半期と同様とみられている。
モノの輸入は3.8%増の2824億ドルと、2年半ぶりの高水準。港湾労働者のストは短期間で終了したものの、企業が商品を在庫として積み増したとみられる。消費財の輸入が5.8%増。食品は4.6%増えた。資本財の輸入は3.1%増。原油や自動車・同部品・エンジンなどの輸入も堅調に増えた。輸入品の多くが小売業者の在庫として積み上げられた。
財の輸出は2.0%減の1742億ドル。消費財が6.3%減ったことが響いた。工業用資材と資本財も減少。一方、食品の輸出は4.8%増えた。
卸売在庫は0.1%減。前月は0.2%増えていた。一方、小売在庫は0.8%増。前月は0.7%増えていた。自動車・同部品は2.1%増。前月は1.1%増だった。
GDPの算出に用いられる自動車・同部品を除く小売在庫は0.1%増。前月は0.5%増えていた。
関連コンテンツ
PR
PR
PR