- 2024/10/29 掲載
ドイツ商工会議所、今年のマイナス成長予想 来年はゼロ成長
Maria Martinez
[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツ商工会議所(DIHK)は29日、今年の同国の経済成長率予測をマイナス0.2%に下方修正した。5月時点の予測はゼロ%だった。
来年についてもゼロ成長を予想。3年連続でプラス成長を達成できないことになる。
DIHKのマルティン・バンスレーベン事務局長は「ドイツは単なる景気循環的な危機ではなく、根深い構造的危機と向き合っている」と指摘。今後数カ月の経済全般に対する企業の予想も楽観的ではないと述べた。
全業種・地域の2万5000社を対象に実施した調査によると、31%の企業が業況の悪化を予想。前回調査の26%を上回った。改善を見込んでいる企業はわずか13%だった。
バンスレーベン氏は「ドイツがどこまで欧州経済の重荷になりつつあり、経済をけん引する役割を果たせなくなっているかを強く懸念している」と述べた。
調査対象企業の26%は現在の状況が「良好」と回答。前回調査の28%から減少した。「悪い」との回答は23%から25%に増加した。
製造業の状況が最も悪く、35%が「悪い」と回答した。
同氏は「前回こうした状況に陥ったのは20年前の2002─03年の深刻な危機の際だ。これは明らかな警鐘だ」とし「徹底的な改革」を求めた。
調査によると、企業の3分の1がドイツへの投資を減らす予定。工業部門では40%に達した。
バンスレーベン氏は「投資の不振は産業価値創造の基盤が縮小していることを示す」と語った。
地政学的な問題にとどまらず、57%の企業が不透明な経済政策の枠組みをリスクと見なしている。
同氏は「われわれは行動できる政府を必要としている」と話した。
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