- 2024/10/28 掲載
LGエナジー、第3四半期は39%減益 来年の見通し「保守的」
[ソウル 28日 ロイター] - 韓国の車載電池大手LGエナジー・ソリューション(LGES)が28日発表した第3・四半期決算は39%の減益だった。
電気自動車(EV)の販売低迷を理由に来年の売上高の伸びについて「保守的な」見方を表明。設備投資を大幅に減らす方針を示した。
同社はテスラ、ゼネラル・モーターズ(GM)、現代自動車に車載電池を供給。来週の米大統領選の結果がEV市場の方向性に大きく影響すると予想した。
イ・チャンシル最高財務責任者(CFO)は電話会議で「来年はマクロ情勢の不透明感と地政学的リスクが続くとみられるほか、中国のライバルによる(電池の)輸出が増加する見通しだ。(自動車メーカーも)電池の自社生産を計画しており、競争が激化するだろう」と発言。
「来年の売上高の伸びについては、かなり保守的にみている。来年の設備投資は、一部の必要不可欠な投資を除き、今年よりも大幅に削減される見通しだ」と述べた。
現代自動車証券のアナリストによると、トランプ前大統領はEV税額控除の廃止を検討しており、同氏が大統領選に勝利した場合、EV販売が伸び悩む可能性があるとの見方が多い。
LGESが発表した第3・四半期は営業利益が4480億ウォン(3億2284万ドル)。同社の従来予測通りだったが、前年同期の7310億ウォンから減少した。
ただ、LSEGスマートエスティメートがまとめた市場予想の3740億ウォンは上回った。一部の欧州・北米自動車メーカー向けの販売が改善したことが寄与した。
LGESによると、米インフレ抑制法の税額控除がなければ、営業損益は180億ウォンの赤字になっていた。
売上高は16%減の6兆9000億ウォンだった。
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