- 2024/10/28 掲載
日経平均は反発、一時700円超高 政治イベント通過で買い戻し
日経平均は前営業日比155円安と売りが優勢でスタートしたが、次第にプラス転換した。前場序盤に744円高の3万8658円74銭で高値を付けた。為替の円安基調が支えとなり、自動車株が堅調に推移したほか、半導体関連の一角も買われた。ただ、どんどん上値を追う展開にはならず、前場後半にかけては3万8500円を軸にもみ合いとなった。
市場では「与党の苦戦はある程度想定されており、下がったところでは買おうと身構えていた投資家もいたようだ。きょうは買い戻しの動きが中心」(岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏)との声が聞かれた。一方、衆院選は通過したが、「しばらくは政局が落ち着かず、さらに米大統領選も控えているので、様子見ムードは続きそうだ」(有沢氏)として、日経平均は横ばい圏での推移が続くとみられている。
TOPIXは1.1%高の2647.09ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆0641億4100万円だった。東証33業種では、輸送用機器、医薬品、海運など29業種が値上がり。石油・石炭製品、鉱業、化学など4業種は値下がりした。
個別では、レーザーテック、ディスコ、アドバンテストなど半導体関連が大幅高となった。トヨタ自動車、三菱自動車工業はそれぞれ3%超高で堅調。
一方、前週末に決算を発表した信越化学工業は4%超安で軟調。三菱重工業、川崎重工業など重工株もさえない。
プライム市場の騰落数は、値上がり1414銘柄(85%)に対し、値下がりが208銘柄(12%)、変わらずが25銘柄(1%)だった。
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