- 2024/10/28 掲載
独ポルシェ、中国の販売網縮小へ 長引く需要低迷で
[フランクフルト 25日 ロイター] - ドイツの高級スポーツ車メーカー、ポルシェは中国の販売網を縮小する。世界最大の自動車市場である中国で需要低迷が続いているためで、欧州の自動車メーカーは深刻な打撃を受けており、各社は利幅への影響を和らげるため、コスト削減を余儀なくされている。
ポルシェのルッツ・メシュケ最高財務責任者(CFO)は、営業利益が41%減となった7─9月期決算の発表後に記者団に対し、2030年までに数十億ユーロ規模のコスト削減を目指していると明らかにした。
メシュケ氏は「中国は大変厳しい状況だ。それはポルシェにとってだけではない。この先、中国が欧州勢にとってのかつての姿に戻るとは、もはや予想できなくなるだろう」と厳しい認識を示した。
ポルシェのコスト構造について、年間世界販売台数が近年の30万台超から25万台前後に減ることを反映する形で調整されると説明した。
中国の需要減退に加え、電気自動車への移行が予想より遅れていることで、品ぞろえや予算、コストの見直しが急務となっているという。
メシュケCFOは「中国市場を諦めるわけではないが、事実に向き合う必要がある」と述べた。
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