- 2024/10/28 掲載
ブラジル鉱山ダム決壊、3社が300億ドル弱の賠償で当局と合意
[ブラジリア 25日 ロイター] - ブラジル南東部マリアナ市近郊の鉄鉱石鉱山で2015年に起こったダム決壊事故を巡ってブラジル政府は25日、鉱山を運営していたブラジルの資源大手バーレ、オーストラリアの資源大手BHPグループ、両社の合弁会社サマルコが計1700億レアル(298億5000万ドル)の賠償金をブラジル政府などに支払うことで3社と合意し、調印した。
この事故では19人が死亡し、数百人が家を失ったほか森林が破壊され、河川の汚染をもたらした。
ルラ大統領は首都ブラジリアで開催された合意の調印式に出席し、最初の50億レアルは30日以内に支払わなければならないと語った。
賠償金のうち、3社が既に拠出したと主張している380億レアルを除く1320億レアルを新たに拠出する。うち1000億レアルは20年かけて当局に支払う。残る320億レアルは、被害者への補償や原状回復に充てられる。
事情を知る3人の関係者は、今回の合意でバーレを相手取った100を超える訴訟が終結し、外国での訴訟も制限される可能性があると指摘した。
BHPに対しては事故の責任を巡り、最大360億ポンド(470億ドル)相当の賠償を求めた訴訟が英ロンドンの高等法院で争われている。BHPはこの訴訟に関し、ブラジルでの法的手続きや賠償・補修プログラムと重複しているため破棄されるべきだと主張している。
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