- 2024/10/26 掲載
NY外為市場=ドル4週連続上昇、良好な米指標受け
25日発表された米指標では、9月の耐久財受注統計で設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注が0.5%増と、市場予想を上回った。
10月の米ミシガン大消費者信頼感指数の確報値は70.5と、6カ月ぶりの高水準となった。
コーペイのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「米経済に対する期待は大幅に再調整され、そのプロセスはほぼ完了したようだ。FRBの政策の道筋はより妥当となり、米国と他の主要経済国との金利差は安定しつつある」と述べた。
終盤の取引で、ドル指数は0.18%高の104.24。週間では0.74%上昇した。
ユーロ/ドルは0.22%安の1.0803ドル。
独IFO経済研究所が発表した10月の業況指数は86.5で、前月の85.4から予想(85.6)以上に上昇した。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏のインフレ率は来年にECBが目標とする2%に戻る軌道に乗っていると述べた。
ECB理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、ECBの現在の政策金利は、景気を刺激も冷やしもしない「中立金利」からかなり乖離しているとの見方を示し、引き続き利下げを実施していく方針を示した。
11月の米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が返り咲く可能性が高まっていることもドルへの追い風となっている。トランプ氏は関税引き上げなどインフレ高進につながる政策を実施する公算が大きいとみられている。
CMEのフェドウオッチによると、市場は11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイント利下げが実施される確率を95.6%、金利据え置きの確率を4.4%と織り込んでいる。1カ月前には少なくとも0.25%ポイント利下げの可能性を完全に織り込み、0.5%ポイント利下げの確率も57.4%となっていた。
ドル/円は0.26%高の152.21円。
27日投開票の衆議院選挙の結果への警戒感が漂う。また、日銀は30、31日の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決める公算が大きい。
ポンド/ドルは0.02%安の1.2969ドル。
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