- 2024/10/25 掲載
仏エルメス、第3四半期は11.3%増収 競合勢を圧倒
[パリ 24日 ロイター] - フランスの高級ブランド、エルメスが24日発表した第3・四半期決算は、売上高が為替変動の影響を除いて前年同期比11.3%増の37億ユーロ(39億9000万ドル)となり、ジェフリーズがまとめたアナリスト予想と一致した。中国の景気低迷で大きな打撃を受けたライバル勢を尻目に、際立った成長を続けている。
エルメスは世界的な経済、地政学、金融面での不確実性にもかかわらず、為替変動の影響を除いた売上高を増やす中期的な見通しを維持する方針を示し、採用活動も続けると表明した。
バーンスタインのアナリスト、ルカ・ソルカ氏は「われわれはエルメスについて、中国の構造的問題によって悪化した世界的な循環的景気減速による困難(な今年下半期)からポートフォリオを保護する上で現在、最高の機会が到来しているとみている」と指摘、時計を除く全ての部門が予想を上回る成長を記録したと説明した。
業界全体の景気低迷は高級ブランド全体に影響を及ぼしているが、エルメスは、有名なクラシックなデザインと生産・在庫の厳格な管理がブランドが持つ独自のオーラを強め、業界で最も安定した業績を上げている企業の1社となっている。
価格が1万ドルを超えるハンドバッグ「バーキン」は富裕層にしか手が届かないが、こうした層は景気変動の影響を受けにくい傾向がある。
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