- 2024/10/25 掲載
NY市場サマリー(24日)ドル高一服、利回り低下・ナスダックとS&P上昇
終盤の取引で、ドルは対円で0.6%安の151.83円。
日銀の植田和男総裁は24日、米ワシントンで開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後に会見で、為替の円安に伴う物価影響に触れ、「日本の物価にどう影響するかを丹念に分析して見極めていく。時間的余裕はあると考えている」との認識を示した。
ユーロ/ドルは、0.39%高の1.0823ドル。前日23日は一時1.076ドルと、約4カ月ぶりの安値を付けた。
共和党の大統領候補であるトランプ前大統領が来月の大統領選で返り咲き、関税引き上げなどインフレ高進につながる政策が実施される可能性が高いとの見方が高まっていることも、ドル高の要因となっている。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが低下した。前日に3カ月ぶりの高水準に達し、投資妙味が増したためという。
この日発表された経済指標では、10月19日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が予想外に減少したほか、10月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は9月から上昇した。
これを受けて国債利回りは一時的に低下幅を縮小した。%織り込んでいる。年末までの利下げ幅は44bpとみられている。
指標10年債利回りは4.2bp低下して4.199%となった。23日には7月26日以来の高水準となる4.26%を付けていた。
2年債利回りは1.6bp低下して4.07%となった。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> ナスダック総合とS&P総合500種が反発して終了した。電気自動車(EV)大手テスラの業績見通しが好調だったことに加え、米国債利回りが低下したことで市場心理が改善した。
テスラは21.9%急騰し、時価総額が1400億ドル余り増加したとみられる。第3・四半期決算の堅調な内容に加え、来年の納車台数の伸びが20─30%になるとの予想外に好調な見通しを示したことが好感された。
決算絡みではIBMが6.17%下落。第3・四半期売上高が市場予想を下回った。複合企業ハネウェルは年間の売上高見通しが市場予想を下回ったため、5.10%下げた。
航空機大手ボーイングは1.18%安で終了。米工場の従業員は23日、会社側の新たな労働協約案を拒否し、ストライキを継続することを決めた。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米大統領選や中東情勢を巡る先行き不透明感を背景に「安全資産」として金が買われ、反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比19.50ドル(0.71%)高の1オンス=2748.90ドル。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 中東情勢の行方や米大統領選後の政治・経済情勢に対する不透明感が広がる中、リスク投資意欲が弱まり、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比0.58ドル(0.82%)安の1バレル=70.19ドルだった。 1月物は0.53ドル安の69.84ドル。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 151.82/151.84
始値 151.85
高値 152.29
安値 151.56
ユーロ/ドル NY終値 1.0827/1.0828
始値 1.0798
高値 1.0829
安値 1.0790
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 96*09.00 4.4768%
前営業日終値 95*21.50 4.5150%
10年債(指標銘柄) 17時04分 97*09.50 4.2137%
前営業日終値 97*02.50 4.2420%
5年債(指標銘柄) 16時59分 97*20.00 4.0355%
前営業日終値 97*17.00 4.0570%
2年債(指標銘柄) 17時05分 98*29.63 4.0829%
前営業日終値 98*29.38 4.0860%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 42374.36 -140.59 -0.33
前営業日終値 42514.95
ナスダック総合 18415.49 +138.83 +0.76
前営業日終値 18276.65
S&P総合500種 5809.86 +12.44 +0.21
前営業日終値 5797.42
COMEX金 12月限 2748.9 +19.5
前営業日終値 2729.4
COMEX銀 12月限 3379.5 ‐4.4
前営業日終値 3383.9
北海ブレント 12月限 74.38 ‐0.58
前営業日終値 74.96
米WTI先物 12月限 70.19 ‐0.58
前営業日終値 70.77
CRB商品指数 282.3770 ‐1.0641
前営業日終値 283.4411
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