- 2024/10/24 掲載
午後3時のドルは152円前半へ下落、米金利低下と財務相けん制発言で
[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の152円前半で取引されている。アジア市場で米金利が低下してドルが軟化したほか、加藤勝信財務相の円安けん制発言が、短期筋の円売りを抑制する形となった。
ドルは午前の152円後半からじり安の展開で、午後には152円前半まで下げ幅を広げた。特段の手掛かりは見当たらなかったものの、米10年債利回りが日中の取引で4.21%付近と、前日海外の上昇を帳消しにする水準へ低下したことが、ドルの重しとなった。
ドルは前日海外で一時153.19円まで上昇。7月31日以来3カ月ぶり高値を更 新した。週初から4円を超えるドル高/円安が急速に進み「上値で戻り売りが出やすくなってきた」(国内証券アナリスト)ことも、反落の一因になったという。
日本時間の昼前、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議のため訪米中の加藤勝信財務相が、最近の円安について「投機的な動向も含め、為替市場の動向を緊 張感をさらに高めて注視していく」と発言したことも、円の買い戻しにつながった。
財務相は介入に関するコメントは避けたものの、円相場は「足元では一方的な、急速 な動きがみられる」と最近の下落をけん制した。
ドル152─153円付近は、2022年に大規模介入が行われ、市場で長らく『円安防衛ライン』と位置付けられてきた水準にあたる。「ここを明確に上抜ければ、介入警戒感はさらに高まる」(国内金融機関のトレーダー)という。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 152.38/152.39 1.0788/1.0789 164.39/164.41
午前9時現在 152.77/152.78 1.0780/1.0781 164.68/164.71
NY午後5時 152.75/152.77 1.0781/1.0784 164.69/164.73
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