- 2024/10/17 掲載
ブリッジウォーターの中国ファンド、9月リターン19% 設定以来最高
[香港 17日 ロイター] - ヘッジファンド大手ブリッジウォーター・アソシエイツの人民元建て中国ファンドが設定以来最大の月間リターンを9月に記録した。景気刺激策の発表を受けて中国株が急騰したことが背景。
ロイターが入手した投資家向けの書簡で明らかになった。
同社の人民元建て「全天候型プラス5号」ファンドの9月のリターン(手数料除く)は19%。年初来のリターンは31%となった。
複数の投資家によると、他の「全天候型プラス」ファンドも9月に同様のリターンを記録した。
深セン排排網投資管理のデータによると、本土のマルチアセットファンドの平均リターンは9月が6.6%、1─9月が1.6%。
ブリッジウォーターは、創業者のレイ・ダリオ氏が長年、中国に強気な姿勢を示しており、2018年に初の中国ファンドを立ち上げた。中国本土の運用資産は過去3年間で3倍になり400億元(56億2000万ドル)に達している。
同社は投資家向けの書簡で、住宅ローン金利引き下げや銀行の預金準備率引き下げなど、今回の一連の刺激策について、過去の緩和政策と規模と強度が「大きく異なる」と指摘。
ただ、持続的な景気回復を実現するには、特に財政面でさらに強力で積極的な刺激策が必要だとの認識を示した。
また、政策緩和見通しを理由に中国株と中国の短期債・長期債に強気な姿勢を表明。一方、コモディティーについては中立とした。再生可能エネルギーへの移行に伴う需要があるが、建設活動が低迷しているという。
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