- 2024/10/17 掲載
午前の日経平均は続落、半導体売り続く TSMC決算前に手控え
日経平均は前営業日比83円高と小幅高でスタートした後、上げ幅を拡大。前場序盤に119円高の3万9299円74銭の高値を付けた。ただ、その後は徐々に上げ幅を縮小し、マイナス転換した。指数寄与度の大きい半導体関連株が軟調で相場を押し下げ、247円安の3万8932円69銭まで下落する場面があった。
オランダの半導体製造装置メーカー、ASML株が決算発表後に下落したこともあり、「午後のTSMCの決算を見極めたいとするムードが強く、上値は重い」(フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏)との声が聞かれた。
今後は、「衆院選や米大統領選など、国内外の政治イベントの不透明感でなかなか積極的に買いづらい」(笹木氏)との指摘があった。
TOPIXは0.02%安の2690.16ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆7785億3600万円だった。東証33業種では、電気・ガス、銀行、空運など16業種が値上がり。精密機器、電気機器、化学など17業種は値下がりした。
個別では、レーザーテックが3%超安、東京エレクトロンが3%安、ディスコ、アドバンテストがそれぞれ2%超安。指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ソフトバンクグループは小幅安だった。
一方、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは7%高で大幅上昇。国内投資ファンドのストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が16日、同社株の大量保有報告書を関東財務局に提出したことが手掛かりとなった。
プライム市場の騰落数は、値上がり697銘柄(42%)に対し、値下がりが879銘柄(53%)、変わらずが67銘柄(4%)だった。
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