- 2024/10/17 掲載
ASMLの予想下方修正、半導体需要鈍化を示唆せず=アナリスト
[16日 ロイター] - オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLによる業績予想下方修正は、世界的な半導体需要の鈍化というよりも半導体工場の生産能力過剰を示唆している──。複数のアナリストはこのような見解を示した。
同社が15日に発表した2025年売上高見通しの下方修正は、世界的な半導体需要への懸念を強めた。
こうした中、アナリストらはパンデミック(コロナ大流行)期間中にASMLの高価な製造装置をストックし、それらをうまく利用してより多くの半導体を生産できるようになった半導体工場で在庫が蓄積していることに言及。ASMLの見通しはこれらの半導体工場で数カ月前から起きていることが遅れて表れたものだと指摘する。
調査会社テックインサイツのダン・ハッチソン副会長は、インテル、TSMC、サムスンがASMLへの発注を控えているのは、生産能力に余裕があることに気付いたからだと話す。
半導体工場の稼働率は今年81%前後だが、半導体メーカーは90%台半ばになると製造装置を購入する傾向があるという。
半導体生産業界に詳しいインターナショナル・ビジネス・ストラテジーズのハンデル・ジョーンズ最高経営責任者(CEO)は、AI(人工知能)半導体とAI専用メモリーチップの需要が急増するという業界全体の予測に変更はないと述べた。
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