• 2024/10/16 掲載

ECB、21年に利上げ開始していれば物価高騰回避 DIWが指摘

ロイター

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[ベルリン 16日 ロイター] - ドイツ経済研究所(DIW)は、欧州中央銀行(ECB)が利上げをためらったせいでユーロ圏のインフレが加速したとする報告書をまとめた。

ロイターが閲覧した報告書でDIWは、ECBが2021年半ばから政策金利を緩やかに引き上げていれば、インフレ率は10%を超えることはなく3%止まりだったと指摘した。

ユーロ圏のインフレ率は21年半ばから上昇基調となり22年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始を機に加速した。ECBが利上げに踏み切ったのは22年7月だった。

執筆者のベン・シューマン氏は「金融政策はエネルギー価格に影響を与えられない、というのが、ECBが対応をためらった理由の一つだった。しかしわれわれの観測が示すように、その想定は間違っている」と述べた。

報告書は、金融政策が国際エネルギー価格に影響を与えたのは、主要金利の上昇がユーロ圏のエネルギー需要を押し下げたからだと指摘。利上げがもっと早ければ、ユーロが対ドルで上昇し、ドル建てで決済されるエネルギー価格も下落したはずだとした。

「利上げによって、ECBはインフレ抑制という決意をより明確にすることができ、ロシアのウクライナ侵攻後のインフレ急加速もなかった」とシューマン氏は述べた。

DIWは、ECBが利上げを躊躇したのは、コロナ禍の後、ユーロ圏諸国の経済状況が悪く、金融当局が金融セクターの安定を懸念したためと推測。より早く利上げを実施していた場合、ユーロ圏GDPは約3%ポイント押し下げられるが23年末までに回復していたとの想定を示した。

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