２０２５年春闘で、連合が定期昇給と基本給を底上げするベースアップ（ベア）を合わせた賃上げ要求方針について「５％以上」とする方向で調整していることが１６日、分かった。２４年春闘で掲げた「５％以上」の目標を維持する。物価上昇が続く中、高水準の賃上げを定着させるとともに価格転嫁を推進し、大手と中小組合間の格差是正の取り組みを強化する考えだ。

連合の基本構想案では、２％の定期昇給の確保を前提に、３％以上のベアを要求する方針。２４年春闘で大手と中小組合の規模間格差が目立ったことを踏まえ、中小の一層の賃上げ獲得を促す。

１８日に開く中央執行委員会で基本構想として確認し、１１月の中央委員会で闘争方針を正式決定する。

【時事通信社】