- 2024/10/11 掲載
英GDP、8月は前月比+0.2% 3カ月ぶりのプラス
[ロンドン 11日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が11日発表した8月の国内総生産(GDP)は前月比0.2%増加した。ロイターがまとめたエコノミストの予想と一致した。6月、7月と横ばいで3カ月ぶりに成長を回復した。
KPMG・UKのチーフエコノミスト、ヤエル・セルフィン氏は、就任後初の予算発表を控えたリーブス財務相にとっては朗報と指摘した。
リーブス財務相は、GDP統計を受け、経済成長は政府の最優先事項だと述べた。
統計局によると、8月は全ての主要セクターが成長。サービスセクターは予想より弱かったが、製造業と建設業の力強い回復が補った。
6月と7月のデータは改定されなかったが、4月が横ばいから0.1%減に、5月は0.4%増から0.2%増に下方改定された。
統計発表後、ポンド相場はほぼ横ばい。投資家は引き続き、11月のイングランド銀行(英中央銀行)による25ベーシスポイント(bp)の利下げを見込んでいる。
8月GDPは前年比では1.0%増で、エコノミスト予想の1.4%増を下回った。
第3・四半期は3期連続のプラス成長となることが濃厚となった。ONSによると、7月、8月のデータが修正されないとの前提で、9月が前月比0.3─0.6%減になると第3・四半期がゼロ成長になるという。
今年下半期の英経済は、第1・四半期よりは低水準とはいえ、プラス成長になるとみられている。
英中銀は先月、第3・四半期の経済成長率は0.3%に鈍化し、第4・四半期も同様の成長率になるとの見通しを示した。
英中銀は今年8月、4年5カ月ぶりに利下げに踏み切り、9月は据え置いた。次回の政策会合は11月7日に開く。
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