帝国データバンクによると、中小企業向け金融支援のＬ＆Ａインベストメント（東京）と関係会社の合同会社ブリッジ（同）が９日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。売掛債権を買い取る「ファクタリング」事業の原資として出資を募り、現役世代を中心に４００人超の個人から多額の資金を集めていたもよう。２社合計の負債額は１２５億４４００万円に上る見込み。

Ｌ＆Ａインベストメントは２０１９年設立。売掛債権を買い取る原資に充てる名目で出資を募り、一定割合での利払いと契約終了時の出資金返還を約束していたが、今年２月に米投資会社に吸収合併されることを理由に、投資家への利払いを停止するなどした。

ファクタリング事業自体に実態がない可能性があり、６月には複数の債権者らが代理人を通じ破産を申し立てていた。

【時事通信社】