- 2024/10/09 掲載
市場のボラティリティー、今や不変の要素に 英規制当局が指摘
[ロンドン 8日 ロイター] - 英国金融行為監視機構(FCA)のトップは8日、各国の規制当局と金融機関は、市場の「予測可能なボラティリティーの時代」に備えなければならないとの見方を示した。
ただ、最近の危機への対応力は証明されているとした。FCAのトップ、ニヒル・ラティ氏はロンドンで講演し、中東での戦争や英国債危機、クレディ・スイスといった大手銀行の破綻など、ここ数年の動きは「ボラティリティーの急激な上昇」の証拠だと述べた。
「規制当局として、また市場参加者として、われわれは予測可能なボラティリティーに直面することを予期しなければならない」と語った。
テクノロジー分野などの世界的な大企業がより大きな影響力を持つようになったことで、デジタル面での相互的な結びつきが強まり、市場が集中するようになったことがボラティリティーを悪化させていると指摘した。
「今日、小さな揺らぎが株式や債券、為替、コモディティー、そして最近では暗号資産に波及する可能性がある。全てがいままで以上につながっている。以前は10年に一度の出来事だったことが、今では毎月のように起きている」と述べた。
FCAはシステム対応を支援し、英国の競争力を高めるための一連の改革に取り組んでいると説明。流動性を高め、より積極的になり、「リスクに対する新しい考え方」を発展させるための方策を検討している語った。
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