- 2024/10/09 掲載
人民元の流動性不足が解消=ロシア中銀報告書
9月はロシア政府による外貨売却が過去最低水準となったのに加え、米財務省外国資産管理局(OFAC)が商業銀行に発行しているライセンスが10月12日に期限切れを迎えるのを控えて人民元が不足し、ルーブルが人民元に対して約10%下落して1年ぶりの低水準をつけていた。
米国は6月、モスクワ取引所と傘下の精算機関に制裁を科し、同取引所でのドルとユーロの取引が直ちに停止された。OFACのライセンスは、特定の取引について解消の手続きを認めるものだが、これが失効すれば中国の銀行が法令順守の観点から人民元の流動性提供をやめるのではないか、との不安が広がっていた。
制裁に伴い、人民元はロシアで最も取引量の多い外貨となっている。
報告書は「人民元の調達需要は高止まりしていたが、9月末までには、一部市場参加者からの需要減と供給増によって状況が正常化した」としている。
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