- 2024/10/08 掲載
英経営者団体、企業投資に自信与える政府予算案の提示要請
[ロンドン 8日 ロイター] - 経営者団体の英国産業連盟(CBI)は8日、労働党政権が30日に公表する初めての予算案を巡り、リーブス財務相に対して企業が自信を持って投資できるような前向きの内容にしてほしいと要望した。
スターマー首相やリーブス氏は、保守党の前政権から引き継いだ財政上の負の遺産は膨大で、財源不足は220億ポンド(290億ドル)と第二次大戦後最悪だと指摘している。
このため増税懸念が広がり、企業と消費者の心理が悪化。CBIはリーブス氏が適切な予算を打ち出すことが大事だと訴えた。
CBIのレイン・ニュートンスミス最高経営責任者(CEO)は「財務相が財政運営の余地が限られる中で際どい道を歩んでいると認識している。成長の根幹となる経済の安定性を損ねる危険は冒せないが、政府は将来の繁栄に向けた土台を築き、われわれが野心的なビジョンを持てるようにすべきだ」と強調した。
リーブス氏は労働党が総選挙前に計画したよりも大幅な増税が必要になる公算が大きいとしつつも、同党としては所得税と健康保険料、付加価値税の引き上げをしないという公約は堅持する姿勢のため、一部の企業は自分たちが増税の標的にされると懸念している。
CBIは、2010年に保守党主導の連立政権が行ったように、労働党政権も向こう5年間の企業課税に関するロードマップを提示するべきだと提言した。
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