- 2024/10/07 掲載
午前の日経平均は続伸、堅調な米雇用統計受けた円安が支え
日経平均は前営業日比604円高でスタートし、節目の3万9000円台を回復した。その後も上げ幅を広げ、前場前半に878円高の3万9514円57銭まで上昇した。指数寄与度の大きい銘柄群の一角や、国内金利の上昇を受けて金融株がしっかりだった。ただ、朝方148円台後半で推移していたドルが148円台前半へ下落すると、日経平均は伸び悩む展開となった。
市場では「目先は、先月に付けた高値の3万9829円56銭を超えられるかが注目され、同水準を回復すれば、4万円台奪回の可能性もある」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
一方、フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は、「米雇用統計はヘッドラインの数字は非常に強かったが、これから控えている企業決算を見極める必要もある。加えて、中東情勢が落ち着くまでは日経平均が4万円台を超えて一段と上昇していくのは難しいのではないか」と指摘した。
TOPIXは1.67%高の2738.93ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆2551億7200万円だった。東証33業種では、銀行、保険、証券、商品先物取引の30業種が値上がり。パルプ・紙、空運、海運は値下がりした。
個別では、りそなホールディングスが7%超高、みずほフィナンシャルグループが5%超高、三菱UFJフィナンシャル・グループが4%超高だった。指数寄与度の大きいソフトバンクグループ、ファーストリテイリングはそれぞれ2%超高だった。主力のトヨタ自動車は1%超高。
一方、前週末に決算を発表した安川電機は小幅安。ディスコは7%超安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1237銘柄(75%)に対し、値下がりが342銘柄(20%)、変わらずが67銘柄(4%)だった。
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