• 2024/10/07 掲載

ドイツ鉱工業受注、8月は前月比-5.8% 予想大幅に下回る

ロイター

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Maria Martinez

[7日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が7日発表した8月の鉱工業受注指数(季節・日数調整済み)は前月比5.8%低下と、予想を大幅に下回った。

今後数カ月、製造業の回復が見込めないとの見方が改めて強まった。

ロイターがまとめた市場予想は2.0%低下だった。

コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルヴェーン氏は「きょうのデータは、ドイツの工業製品に対する需要が引き続き弱くなっていることを裏付けている。今年後半のドイツ経済が、良くて停滞状態であることを示唆するものだ」と指摘。

ドイツ経済が回復するのは来年以降で、それも非常に緩やかなものになるだろうと語った。

7月に輸送機器(航空機、船舶、列車、軍用車など)の大型受注があったことが8月の指数低下の一因。

8月の鉱工業受注指数は、大型受注を除くベースでは前月比3.4%低下だった。

7月の同指数は2.9%上昇から3.9%上昇に上方修正された。一部の事業所が遅れて大量の受注を報告したことが原因。

6─8月は前期比3.9%上昇。

8月は海外からの受注は前月比2.2%減少した。ユーロ圏外からの受注は3.4%増、ユーロ圏内からの受注は10.5%減少した。

VP銀行のチーフエコノミスト、トーマス・ギッツェル氏は「G7(主要7カ国)諸国の中で、ドイツは国内総生産(GDP)に占める輸出の割合が最も高く、海外からの受注に大きく依存しているとし「ここが不振であれば、経済全体が苦しむことになる」と語った。

先週発表のドイツの9月のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は1年ぶりの低水準。生産、新規受注が大幅に減少し、雇用も縮小した。

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