- 2024/10/07 掲載
再送-中国人民銀行、9月も金購入見送り 5カ月連続
(脱字を補いました)
[上海 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が9月に金の購入を見送ったことが7日発表の公式データで分かった。購入見送りは5カ月連続。金価格の高騰が主因。
9月末時点の中国の金保有量は7280万トロイオンス。ドル建てでは8月末の1829億8000万ドルから1914億7000万ドルに増加した。
金価格は今年、約28%上昇。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始、地政学的緊張、中央銀行の旺盛な需要が支援要因となっている。
人民銀行は今年5月まで18カ月連続で金を購入していた。
人民銀行は昨年、公的部門で世界最大の金の買い手となった。購入停止を受けて、中国の投資家による金需要もここ数カ月低迷している。
ウィズダムツリーの商品ストラテジスト、ニテッシュ・シャー氏は「金価格が上昇する中、人民銀行は引き続き新規購入を停止している。金の保有を増やしたいのだろうが、より魅力的なエントリーポイントを待っているとみられる」と指摘。
ただ「世界の金利が低下し、地政学的緊張も高まっているため、価格の下落にはしばらく時間がかかりそうだ。われわれは今後数年で金価格が1オンス=3000ドルを超えると予想しており、人民銀行は早めにポジションの構築を検討した方がよいのではないか」と述べた。
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